Bluetooth* 無線技術とは、ケーブルを使用することなく携帯機器および (または) 固定機器を接続し、同時に高いセキュリティ レベルも維持できる短距離通信技術です。
Bluetooth* 無線技術は世界的に認知されており、その技術構造により、ある Bluetooth* 対応機器を指定距離内にある他の任意の Bluetooth* 対応機器に接続することが可能です。
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Bluetooth* 対応電子機器を相互に接続すると、ピコネットという短距離のアドホック ネットワーク経由での無線通信が可能となります。ピコネットは、Bluetooth* 対応機器が無線範囲に入ったとき、および同範囲から外れたときに、動的かつ自動的に確立されます。ピコネット内にある各機器は、その単一のピコネット内で最大 7 つの他の機器と同時通信が可能です。また、各機器は複数のピコネットに同時に属することができます。ご利用の Bluetooth* 対応機器を接続する方法には制限がないと考えて構いません。
Bluetooth* 無線技術の通信距離は、アプリケーション固有です。コア仕様では最小距離は 10 メートルまたは 30 フィートとなっていますが、上限は設定されておらず、メーカーは実装を調整することでソリューション使用事例のサポートに必要な無線距離を提供することができます。
スペクトル
Bluetooth* 無線技術は 2.4?2.485 GHz の免許を必要としない産業科学医療用バンド (IMS バンド) を利用しています。このバンドでは、スペクトル拡散/周波数ホッピング/全二重の信号が、毎秒 1600 の名目ホップ速度で使用されています。この 2.4 GHz の ISM バンドは、大多数の国々で免許なしで利用できます。
周波数干渉
Bluetooth* 無線技術の適応型周波数ホッピング (adaptive frequency hopping: AFH) 機能は、2.4 GHz のスペクトルを共有する無線機器間で発生する干渉を抑制するために生み出されたものです。AFH によって、そのスペクトル内で利用可能な周波数を活用することが可能になります。この機能の基盤は、スペクトル内で他の機器を検出し、それらの機器が使用している周波数を利用しないようにする技術にあります。1 MHz 間隔で定義された 79 の周波数を瞬時にホッピングすることによって、耐干渉性を高めたり、スペクトル内での送信効率を向上させることができます。周波数ホッピングは、Bluetooth* 以外の無線技術が併用される場合でも、Bluetooth* 無線技術のユーザーに、より優れたパフォーマンスを提供することができます。
通信距離
通信距離は、実装で使用されるクラス (以下参照) によって変わることがあります。
電源
もっとも一般的な無線クラスはクラス 2 です。このクラスでは 2.5 mW の電力を使用します。Bluetooth* 無線技術は、使用中でないときに使用電力を下げるといった、低電力消費設計となっています。
Bluetooth Version 3.0+High Speed (V3.0+HS) の Generic Alternate MAC/PHY (AMP) によって、高速機器用のリモート AMP を特定でき、データ転送が必要なときだけ無線がオンになるため、電力消費を最適化することが可能になり、無線セキュリティにも役立てられるようになっています。
データ転送速度